養老先生曰く、


「最近のお母さんが子育てをつらく感じるのは、子どもの扱いかたがヘタだから。子どもは「自然」な存在なので、思いどおりにならないものですが、今のお母さんは都会で育ったから自然とのつきあいかたがヘタなんですよ。」
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現代人の私たちは、アノテコノテで合理化・マニュアル化を図って、無駄を極限まで削って、便利な生活を追及している。何事も思いどおりにいく生活は確かに快適だけれど、すべて想定内の暮らしにどっぷりつかっていると、何か不測の事態が起きた時に仕方がないやと受け入れる懐の広さは、どんどん狭くなっているのだと思う。

赤ちゃんとの生活は楽しい。楽しいけれど、それこそ「仕方がないや」の連続だ。
5分後に寝ているのか、泣いているのか、それすらもこっちの予想どおりにはならないし、思い通りになんかなるはずもない。
最初のころは、どうして寝てくれないのか、どうして泣きやまないのか、どうして思うようにいかないのか、そういうことにものすごくフラストレーションを感じた。「仕方がないや」と受け入れる余裕がぜんぜんなかった。どこかで、世界は自分が思うようにできているという驕りがあったし、思い通りにいくように努力しなければならない気がしていた。

最近は、赤ちゃんはお天気のようなものだと思うようにしている。
運動会の日に限ってどしゃぶりになったり、受験の日に大雪だったり。
泣きやまない時も、やまない雨はないや、と思えばなんだか気が楽になる。

赤ちゃんに限らず、世の中なんて思い通りになるわけないやぁ、と達観してしまえば、ストレスなんて案外無縁なのかもしれない。

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